応援メッセージ
早稲田大学名誉教授(社会保障論)/東京都国民健康保険運営協議会会長/元中央社会保険医療協議会会長
土田 武史
大八木聡君は、早稲田大学で3年生と4年生の2年間、私のゼミナール(社会保障研究)に所属しておりました。ゼミに入って間もない頃、帰り道で彼と出会って入ったお店で、知的障がい者支援のボランティアサークル「あすなろ会」での活動を熱く語っていたのを今でも鮮明に覚えております。彼がゼミに入ったのは、ちょうど高齢者介護のあり方をめぐる議論が始まった頃で、私もドイツ介護保険の研究をしておりましたが、彼はいちはやく日本の介護保険問題に取り組み、地域社会や家族の変化などもふまえた検討を行っておりました。また、彼が3年生の時に起こった阪神淡路大震災の際に、現地でボランティアとして活動したことも、地域社会における人びとの助け合いなどを考える上で大きな影響を受けたように思います。
卒業した後、時折り市役所の仕事について話を聞くことがありましたが、学生の頃と同じように熱く語るのを聞きながら、市役所での仕事の領域を徐々に広げていくのを非常に頼もしく思っておりました。大八木君という優秀な学生を見つけて、早稲田で最初の弟子を育てようと思っていたのが実現できなかったことは残念ですが、人々の暮らしに直結したところでその能力を発揮していく姿をみるとき、大八木君自身の選択と決意に間違いがなかったと思っております。
この度、大八木君から相模原市政に挑戦すると決意を固めたことを聞きました。これからの地域社会でもっとも重要な課題は、いかにして医療・年金・福祉といった社会保障を充実させ、安心できる生活を保障していくかということです。それは容易なことではありません。理論を学び,現状を把握し、地域住民の納得を得ながら課題に取り組んでいかなければなりません。彼は市職員として地域住民と直に接しながら、それらのことをしっかりと学び続けてきたと思います。これからの地域社会の生活保障を担っていく者として、私は自信をもって大八木聡君を推薦いたします。